セレサポ.netライターの牧落連(まきおちれん)です。今回は3月26日にパナソニックスタジアム吹田にておこなわれた2023JリーグYBCルヴァンカップグループステージ第2節、ガンバ大阪対セレッソ大阪の一戦を取り上げたいと思います。
前回の記事では「事件」が起きすぎではないかと取り上げさせていただきましたが、今回も普段は起きないだろうダービーならではの空気感を伝えていきますね。
スタジアムグルメ「豚」に固執しすぎてすごいお店を召喚してしまう!
まず1つ目はスタジアムグルメです。
一部のモラルがないガンバサポーターはセレッソを「豚」と揶揄することがあります。そして、ダービー前には縁起を担ぐためにトンカツやトンテキといった豚肉を使った料理を食べたりします。(同じ豚肉料理を食べるならシャウエッセン食べてくれたらWin-Winなんですけどね。)
スタジアムグルメも縁起を担いでいたのでしょうか、とんでもないお店が出ていました。それがこれ!
一見普通のラーメンに見えますが、実は二郎系ラーメンなんですね。ご存知ない方も多いと思うのでザックリ説明しますと、二郎系ラーメンは東京発祥で、とにかく量が多いのが特徴です。大量の麺の上にこれでもかと茹でたもやしが盛られ、その上には味付きの豚の背脂、さらに特大のチャーシューがドカドカ盛られています。二郎系ラーメンはこのチャーシューを「豚」と呼ぶことから参戦したのではと思いますが……試合前に食べるのはいささか危険な気がします。
普通のラーメンだと麺は茹でる前で100グラムから120グラムくらいなんですが、お店で出す二郎系ラーメンの場合そもそものスタートが200グラムとか300グラムなんですよ。そこに茹でもやし1袋分と大量の背脂、150グラムくらいの豚、これを食べてゴール裏で飛び跳ねたら……やばい事故が起るかもしれないですよね。スタグルということでボリューム控えめだとは思うんですが、いくらおいしいからといっても試合前に食べすぎは注意です。
お互いこれまでの課題、全然克服してないぞ!?
次は試合自体のお話です。両チームともに深刻な課題を抱えていました。ガンバ大阪はボールの受け渡しに問題があって、最終ラインの両サイドあたりで誰がボールを受けるのかわからないときがあるんです。2023明治安田生命J1リーグ第5節、ホームでの札幌戦ではそこから失点につながってます。
このパターン、毎熊晟矢がパスカットしてそのまま先制点奪ったのと似てるんですよね。
ガンバは監督が変わり、戦術が浸透しきっていないところがあるので致し方ないといえば致し方ないですが、あまりにもインパクトのある失点なのでサポーターとしてはストレスなんじゃないでしょうか。
一方のセレッソも試合終盤に失点してしまうという課題が克服されていません。それも、去年の秋から!この試合でもアディショナルタイムでの失点でライバルを奈落の底に叩き落とす好機を逃してしまいました。キム・ジンヒョンは負傷していたし、ピッチは雨でスリッピー、小菊監督も守備固めのために進藤亮佑選手を用意していましたが遅すぎました。ついていないときはこんな感じですね。
私は大阪ダービーが日本一素晴らしいダービーだと信じています。だから短所を晒すのではなく、長所を見せつけあって、「これは敵わん」と相手のサポーターたちに思わせたいんです。セレッソもガンバもこれから流れを掴んでほしいですね。
洒落にならない柱登り
最後はSNSで話題になっている、この件です。どういう内容か説明するより実際の写真を見ていただいた方がわかりやすいでしょう。
柱に巻いたピンクの布が破れたままだと、またガンバサポに馬鹿にされる!!!と思って試合中に必死に補修してたんよね。
大嫌いなあいつ等に馬鹿にされるのは嫌よね
でも、もし落ちて怪我して試合中断になったら嫌だから次からはやめてね pic.twitter.com/wz8xbeBcZO
— 24時 (@predown0103) March 26, 2023
セレッソサポーターの(少なくとも)一人が屋根を支える支柱によじ登ってピンクの布が剥がれるのを止めようとしているようなんですが、これは危険極まりない行為です。パナソニックスタジアム吹田の2階席はそれなりに角度があるので柱から転落すると怪我をします。スタジアムは鉄筋とコンクリートと強化プラスチックでできてるのでカドに当たってしまうと最悪の事態が起こる可能性も。
この件について3月28日現在、クラブや当事者たちからは声明が出ていません。
サポーターはチームをサポートすることが役目。この行為をJリーグから咎められて罰金をとられたらサポートどころか足引っ張ってます。当事者はもちろん、止めなかった周りのサポーターたちにも猛省してほしいです。
次のダービーこそは、名実ともに最高のダービーにしたいですね。それでは。
写真・文:牧落連