いつもスタグルを食べてるセレサポ.netライターの牧落連です。今日は小ネタなんでさらっと見てもらえると嬉しいです。
筆者は大阪ダービーが来るたび、2つのことを願っています。一つはもちろん勝利すること、そしてもう一つは「事件」が起こらないこと。
2022年5月21日におこなわれたホームでの大阪ダービー、セレッソは今季最多となる18,750人の観客の前で見事な勝利をおさめました。ここまでは良かったんですが、試合後のアウェイゴール裏で「事件」が起きてしまったようです。不甲斐ない敗戦でストレスをためこんだ一部のガンバサポーターとガンバの選手との間で口論が始まり、ついには物が投げ込まれるまでヒートアップしたとか。
先制されるも一気に逆転、ロスタイムには相手のFKをクリアするとそのまま高速カウンターでダメ押しゴール。セレッソサポーターからすればこれ以上ない最高の試合展開だったから、やられた方、ガンバサポーターのストレスは尋常ではなかっただろうけど、だからといって暴れていいわけじゃない。
抑止策も効果なし?
みんなもう知っていると思うけれど、ダービーでの「事件」は今回が初めてではありません。というか、毎試合なにかが起きている。4月23日におこなわれたルヴァンカップの大阪ダービーでもセレッソサポーターがガンバサポーターから生卵を投げつけられることがあった。
それを受けてのことか、前回の大阪ダービーではセレッソ、ガンバ両クラブから異例のお願いがリリースされました。
いつもガンバ大阪を応援頂き、誠にありがとうございます。今シーズンもコロナ禍での試合開催が続いておりますが、皆様の感染症対…
タイトルまで揃えたニュースリリースは「次はないからな」という両クラブからの警告とも受け取れるものでした。それでも「事件」は起きてしまったわけで、どちらのフロントも頭を抱えたはず。
こういう「事件」が多くなるとサッカーをあまり観たことないライトな層がスタジアムに来なくなる。試合を観に来ただけなのに物が飛んできたり罵声を浴びたりしたら、普通は生観戦は危ないからやめとこうと思いますよね。
当事者にしかわからない心の傷
実は筆者も一度「事件」に巻き込まれたことがあります。2005年7月23日、万博記念競技場でおこなわれたダービーでのお話。
ハーフタイム、ガンバの過激なサポーターたちがバックスタンドにやって来ました。彼らはガンバのマスコットがロビーに首輪をつけて引きずる様子を描いたビッグフラッグを広げようとしていたようでした。両クラブのサポーターが混在するスタンドで無神経なことをし始めたのだから、小競り合い(というかセレッソサポーターたちの抗議とガンバサポーターたちの恫喝)が発生するのも当然。
セレッソサポーターの胸ぐらを掴みかかるヤツがいたり、強引にフラッグを引っ張ろうとするヤツがいたりでそれはそれは怖かった。言語によるコミュニケーションができない相手がただただ暴れまわってるのは想像しているよりはるかにキツい。
結果、暴れまわっていたサポーターの一人がスタンドから落下。連中が立ち去るまで数分ほどの出来事だったはずですが、やたらと長く感じたもんです。
今度こそいいダービーを
こんな感じで「事件」が起きると、クラブはサポーターに対して何らかのペナルティを与えなきゃいけない。そして、場合によってはJリーグからのペナルティを食らうことも。選手だって、サポーターとの精神的な距離が離れたりもするし、クラブにとって良いことは何一つありません。クラブを支えているのがサポーターだとするならば、クラブの足手まといになったサポーターは、もはやサポーターではない。
セレッソを応援するサポーターたちにそんな人はいないと信じています。それから、できれば他のクラブのサポーターにも「事件」を起こしてほしくないなとも思ってます。
ヨドコウ桜スタジアムはスタンドとピッチが近く、柵も低い。それは試合を楽しむためであって、乗り越えて暴れるためではありません。負けていても苦しくても、みんながみんな、ちゃんとサポーターでいてほしい、そう心から願います。