こんばんは、セレサポ.netライターの牧落連(まきおちれん)です。
いやぁ、本当に負けた試合のレポートってなかなか書けないですね。でも、サッカーは勝ち負けのつくスポーツなので、調子のいいときだけ書くなんてのはなにか違う気がして筆をとることにしました。
そうです、どんな歴史あるサッカークラブでも、強豪クラブでも、これまで一度も負けなかったところってないんですよね。シーズン無敗はいくつかありますけどそれだって数えるほどです。
今年クラブ結成30周年となる私たち(あえて私たちと書かせてください)のセレッソ大阪も例外ではないです。というか、ここ数年残留争いに加わることなく上位争い、ACL枠争い、カップ戦決勝進出しているなんて奇跡に近い。30年の中で20年くらいはピンチの連続だったんですよ。
今回はまずダービー、神戸戦の試合振り返りをしてから、気持ちを切り替えていこうと思います。
第12節ガンバ大阪戦 ダービーの魔力とパナスタの悪夢
さて、まずはダービーからいきましょう。ダービーとは最も相容れない者同士の戦いです。同じ街にチームカラーの違う、サポーターの気風も違う2つのチームがあって、どちらか好きな方を応援して、もう一方と戦うわけですからね。
だからこそ、ダービーでの勝利は勝ち点3以上の価値があります。チーム自体もビッグマッチに勝つことができれば勢いがつきますよね。最近のセレッソもダービーに勝利することでチームがひとつにまとまってました。
しかし、今回のダービーは久しぶりに良くない試合でした。セレッソは首位争いをしていて上ばかり見ていた、ガンバは前節の福岡戦で最悪な負け方で勝たないと後がないという危機感を持っていた、その差が出たんじゃないかと思います。
もちろん戦術とかシステムとかの側面もあるでしょうけど、その上にあるメンタル面の差がひとつのミスを生み、それを活かされてしまった。これまでとは真逆の構図です。
加えて、ここまでチームを引っ張ってきた毎熊選手、登里選手が試合中に負傷離脱。勝点もプライドも貴重な主力選手も失うのはなかなかに深刻です。
さらに問題なのは次の神戸戦まで中4日しかないこと。約100時間で主力抜きの戦い方を導き出し、自信を取り戻し、2位につけている強豪に対抗しなくてはいけない。小菊監督にとってはハードな仕事です。
第13節ヴィッセル神戸戦 失くした自信と得失点
続けて神戸戦について書いていきましょう。ダービーで主力が抜け、自信を失い始め、チーム全体の力が落ちてしまったセレッソ。
あの日、ヨドコウ桜スタジアムにいたサポーターの中で危機感持ってない人はいなかったはずです。少なくとも選手バスの入待ちの時の熱量は今シーズン一番と感じました。
急造の守備ラインもルーキーの奥田選手の奮闘など個々では強度の強いプレーしていたと思います。ただ、去年から練磨されてきたチームと今年から立ち上げたばかりのチームでは完成度が違いましたね。個の力も完成度も違う相手に一度ほころびを突かれたら取り戻すのは容易ではないです。
清武選手の復帰も光明でしたが……。
1-4というスコアはショッキングなものですが、ダービーで狂ってしまった歯車が噛み合う前に迎えた試合と考えると、ありうる結果だったと思います。
強いセレッソを取り戻そう
この連敗に希望の光を見いだすとするなら、まだリーグ戦序盤だということです。38試合中の13試合、3分の1しか終わっていない。
進藤選手、パトリッキ選手はもう帰ってくるでしょうし、毎熊選手も登里選手も夏に間に合う。西尾選手、奥田選手、ジャスティン選手、そしてクルークス選手にとってはこの期間がレギュラーをとるチャンスです。
昔々のセレッソだとベストメンバーなのに1-9で負けるとか、ダービーで相手2選手にハットトリックを食らうとかサポーターのメンタルをバキバキに折る試合を量産していました。その時のことを考えると今年のセレッソはまだ全然希望があります。次は切り替えて戦おう、そんな言葉が自然と出てくる。
シーズンはまだ始まったばかり。SNSで揉めてるより自分の体を揉んでリラックスして試合に備えましょう。それが出来るのがセレサポのいいところだと私は思っていますよ。
We are Cerezo
みんなで強いセレッソを取り戻しましょう。
写真・文:牧落連