【セレッソバルを食い尽くせ！vol.03】ピッツァロトロさんのエビとアンチョビのピッツァ

まいどおなじみ、セレサポ.netライターの牧落連（まきおちれん）です。

セレッソ大阪のスタジアムグルメを紹介する連載企画『セレッソバルを食い尽くせ！』。3回目となる今回ご紹介するのは、本格窯焼きピッツァを食べられるピッツァロトロさんです

「ピッツァ」というと宅配ピザでおなじみのアメリカンスタイル、そして本場イタリアンスタイルのピッツァがありますが、ピッツァロトロさんは正統派本格的なイタリアンスタイルのピッツァを手軽に、それもスタジアムで食べられる奇跡のようなお店です。

お店紹介

ピッツァロトロさんのフードトラックはバックスタンド裏のセレッソバルにあります。

※出店場所や出店の有無は試合によって異なる場合があります。マッチデープログラムやセレッソ大阪公式Twitterの情報をご確認ください。

オレンジ色のフードトラックの前にはメニューがズラリ。試合ごとにスペシャルメニューも用意されています。

フードトラックの周りはいつも小麦がいぶされたような香りがします。食欲を否応なくかき立てるこの香りは、ピッツァロトロさんのフードトラック内にある総重量800kgの薪窯から漂ってるんです。

ピッツァは450度以上に熱した窯の中で約1分、一気に焼き上げなくてはいけません。薪窯はガスオーブンに比べると温度管理が難しくサイズも大きくなるのですが、ピッツァに燻製のような独特の香りをプラスするためにもここはゆずれないポイントなのだとか。

ちなみに生地はナポリで最もポピュラーかつ最高級とされるカプートという強力粉を使用し、その生地を伸ばすのは温度を一定に保つ効果のある大理石の調理台です。ここまで来るとキッチンカーというより移動できる巨大ピッツェリアという感じですね。

気分はナポリ！？サクフワ食感のピッツァを実食！

マルゲリータ（トマトソースにバジル、チーズ）やクワトロフォルマッジ（4種類のチーズをブレンドしたもの）といったナポリ発祥の定番メニューもありましたが、今回いただくのは……

エビとアンチョビ（塩漬けしたイワシをオリーブオイルに浸したもの）のピッツァ、税込1100円！まさしく最高の逸品でした。

トマトソースが新鮮でチーズもとろっとろ。エビも一気に焼き上げているのでプリプリ食感なのがたまりません。そして、この個性派集団をしっかりとまとめているのが名脇役のアンチョビ。適度な塩気と発酵食品ならではの風味が加わると、一度食べたら止まらない一枚になるんです。

エビとアンチョビのピッツァ以外にも奈良産の野菜やブランド豚であるヤマトポーク、同じく奈良県産青ネギやシラスといった地元の食材をふんだんに取り入れたピッツァもあります。中にははちみつや果物を使ったデザート系のピッツァまで……。ピッツァの世界は奥深い。

ボリューム　

ボリュームはちょっと控えめですが、アルコールがほしくなるタイプのピッツァは要注意です。セレッソバルにはビールを提供しているお店がたくさんありますし、ジンのソーダ割りやハイボールもスタンバイしてます。ついつい食が進んで気がつくとお腹いっぱいになることも……。

もちろんピッツァ単体でもおいしく、手頃なサイズ感なので女性やお子さまにもおすすめです。

コスパ　

コスパはいいです。一枚1,000円前後とはいえこれだけのクオリティをスタジアムで食べられるってそうないですよ。特に馴染みのない素材を使ってるピッツァはお安い部類に入ってると思います。

例えばシラスのピッツァ。実はピッツァ発祥の地ナポリでもよく食べられるメニューなんですが、大阪では食べられるお店自体が少ないです。サッカーはよくわからないけどピッツァは好きという人にピッツァロトロさんを教えたら大行列必至でしょう。

スピード　

提供スピードはスタグルの中では遅い部類に入ります。注文を受けてから生地を伸ばし、具材を乗せて焼き上げるので2分強くらいでしょうか。

これは価値観の問題なのかもしれないですけど、できたてのピッツァを食べられるならこの2分は惜しくないと思ってます。「あと少しで最高のピザが食べられる！！」とワクワクしながら待つのは楽しいものですよ。

まとめ

ピッツァロトロさんは結構前からセレッソバルに参加されているんですが、初めて食べたときのインパクトはすごかったですね。これだけ本格的な料理をスタグルとして食べられるようになったのか……。オジサンの若いころはモソモソした作りおきの焼きそばくらいしかなかったんですよ、ホント。

平和な世界でサッカー観戦ができて、その上、スタグルもおいしいなんて幸せですよね。

それでは！

店舗情報

取材：牧落連