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いつか行ってみたいアウェイスタジアム~鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム編~

今回ご紹介する「鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム」は他のスタジアムにはない魅力があふれている。

スペックだけ見れば国体とJリーグのスタジアム基準を満たすために増改築を繰り返した陸上競技場と断言できるのだが、徳島の歴史、そして“一人の名バイプレーヤー”がその価値を何倍にも引き上げているのだ。少しずつではあるけれど、この唯一無二のスタジアムの案内をしていきたい。

アクセス★★☆☆☆

徳島ヴォルティスの本拠地であるこのスタジアムは徳島県鳴門市の南側に位置している。高速バスの高速鳴門バス停を降りて徒歩20分程度の旅路だ。自家用車をお持ちであれば大阪から神戸を経て明石海峡を渡り、淡路島、大鳴門橋を経て約10分程度で到着する。

試合開催日にはスタジアムや鳴門市役所近辺に多数駐車場が用意されているのでパーキングに困ることはない。スタジアムの収容人数も19,637人程度となっているので帰路も比較的スムーズだと言える。

ただ、高速バスの本数も限られているし、スタジアム近辺では多少の渋滞も発生するので星2つとした。週末のナイトゲームであれば徳島市内や鳴門市内で宿をとったほうが無難だろう。

スタジアム★★★☆☆

スタジアムはメインスタンド、バックスタンド、両ゴール裏スタンドと4つのスタンドがあり、それぞれで違った雰囲気がある。

両ゴール裏スタンドは陸上競技場なのでピッチからはかなり距離があり、ベンチシートのみの簡素な作りをしている。関西で言うと京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場のような雰囲気だ。メインスタンドは中央が個席で両端はベンチシートとなっている。こちらは万博記念競技場に近い。

最も観戦に適しているのはバックスタンドだ。芝生席を改修したこのスタンドはほとんどが屋根に覆われていて全席個席、スタンドの勾配もあるので間近で試合観戦したい人にも俯瞰で試合を分析したい人にもうってつけの環境だと言える。

応援がメインだと考える方ならゴール裏一択だが、試合をじっくり観たいという場合にはバックスタンドをおすすめしたい。球技専用、サッカー専用のスタジアムと比べると臨場感に欠けるのは致し方ないが、バックスタンドの設備面に限ってはJ1においても申し分ないスペックだと言える。

スタジアムグルメ★★★★☆

徳島には阿波尾鶏、徳島ラーメンなど名物があり、鳴門金時、すだち、阿波ポーク、海の幸にも恵まれたグルメにとっては見逃せない土地だ。

スタジアムグルメも徳島の土地柄を反映し、阿波尾鶏や阿波ポークを用いたここでしか味わえないスタグルが常時24店舗ほど軒を連ねている。アウェイサポーターも隔離されることは少ないので、思う存分うまいものを口にできる。

その上、スタジアム外にも徳島ラーメンの名店や柿谷曜一朗が徳島在籍時代こよなく愛したうどん店、阿波尾鶏をとことん味わえる酒場があり、まずい店を探す方が困難だ。時間があればぜひ県内のグルメも堪能してほしい。

総合点★★★★☆

ここまで辛口の評価をしているけれども総合点は星4つとした、理由は歴史だ。日本にプロサッカーリーグが誕生したのは今から28年前、どれだけいいクラブが生まれようといいスタジアムが出来ようと、欧州や南米のクラブが持つ長い歴史には逆立ちしたってかなわない。だがこのスタジアムには欧州や南米以上の歴史が詰まっているのだ。

徳島サポーターは試合前必ず『第九』を歌うのだけれど、そのきっかけは100年以上前の1914年まで遡る。徳島にはこの頃から捕虜収容所があり、第一次世界大戦では多くのドイツ兵が収容された。彼らによって第九がもたらされ、徳島は日本で最も早く第九の演奏を行った土地として知らけるようになった。『第九』を歌うことは、徳島サポーターにとって生まれ育った場所を誇りに思うことの現れなのだ。

また日本を代表する名バイプレーヤー、大杉漣氏の存在も大きい。大杉氏はおらが街のクラブである徳島ヴォルティスをこよなく愛していたという。クラブの前身である大塚FC時代からのサポーターで1960年代からサッカーを観はじめていたというから驚きだ。

徳島が旧国立競技場でJ1参入プレーオフ決勝に挑んだ際には、大杉氏を1分でも早くスタジアムに送り届けられるよう尋常ではないスピードでドラマ撮影をしたという逸話がある。またオフと試合日が重なった時にはスタジアムにふらりと現れ、ゴール裏の片隅で応援をしていたとも言われている。

陸上競技場でスタンドの過半数がベンチシート。決して褒められた環境ではないが、一度は訪れていただきたいスタジアムということに変わりはない。青い海を渡り、青い空の下でスタジアムにたどり着き、青く染まったスタンドから立ち上がる『第九』のメロディーを聞く。このスタジアムでしか味わえない風景をどうか眺めてほしい。

 

写真:牧落連・阿波川島 / 文:牧落連
※記載内容は記事公開時点での情報に基づいています

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