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【コラム】小菊昭雄取扱説明書【サガン鳥栖サポへ】

おはよう、こんにちは、こんばんは、セレサポ.netライターの牧落連(まきおちれん)です。

われらがセレッソ大阪の新監督がアーサー・パパス氏に決定しました。オーストラリア出身で横浜F・マリノスや鹿児島ユナイテッドFCとも関わりが深い監督とのこと、セレッソにフィットすればいいですね。

一方、前監督の小菊昭雄氏も来季J2で再起を図るサガン鳥栖の監督に決定しました。

小菊昭雄氏 監督就任のお知らせのページです。サガン鳥栖オフィシャルサイト。最新ニュース、試合情報、チーム・クラブガイド、…

今回は「小菊監督ってどんな人?」というサガン鳥栖サポーターの方向けに最新版「小菊昭雄取扱説明書」を書かせていただきますね。

生真面目なモチベーター

監督にも色々なタイプがありますが、小菊監督は選手のやる気を最大限に引き出すモチベータータイプです。

モチベータータイプの監督は感情を爆発させて選手の気持ちを高ぶらせることが多いですが、小菊監督のやり方は独特で、ベテランの体育教師のような、穏やかでしっかりとした接し方で選手たちに自信を持たせていきます。

試合前のロッカーでも語りかけるような話し方は変わりません。内容としては今まで苦しい練習に耐えてきた成果を出そう、ハードワークしよう、仲間を信じよう、前半から飛ばしていこう、ベンチも含めて全員で戦おう、という感じですね。

試合後も穏やかな感じで、勝っても負けても反省点を見つけて「次までに修正しよう」とシメる堅実さです。

そんな小菊監督ですが、連勝が続くとさすがに笑顔が多くなり選手とともに喜びを分かち合います。テンションマックスになったときの雄叫び「みんな、最高ォゥ!」は小菊監督の決めゼリフです。

若手育成はピカイチ

選手起用について、特筆すべきは若手育成でしょう。シーズン序盤は小菊サッカーを知る元セレッソ組が重用されるでしょうが、選手個々人の特性がわかれば若手起用が始まるはずです。小菊監督のサッカーにハードワークは不可欠ですからね。

若手選手の才能、潜在能力を見極める力には定評があります、香川真司選手の発掘が最も有名ですね。当初はセレッソや川崎フロンターレなどで活躍しているキーパー、丹野研太選手をスカウトするためFCみやぎバルセロナユースを訪れた小菊監督(当時スカウト担当)はそこで香川真司と出会い、その才能に惚れ込みます。セレッソはいち早く彼の獲得に乗り出し、他クラブとの争奪戦に勝つことができました。

セレッソの監督をつとめた際も自ら育成に関わった若手を積極起用、選手の更なる成長をうながしています。鳥栖の育成年代の選手がシンデレラボーイとして登場する可能性も決して低くはないでしょう。

スタイルがハマれば快進撃!一度崩れだすと……

一方で危惧する点もあります、ベースになる戦い方が破綻しかけたときの立て直す力、復元力が低い点です。これはシーズン通しても、試合の中でもそうです。

今季のセレッソは田中駿太選手、登里享平選手を加え、ビルドアップ時には登里選手がボランチの位置まで上がってビルドアップに加わる3-2-2-3のスタイルでシーズン序盤を戦いました。この変則的な攻撃は相手守備を混乱させ、首位争いに加わる一助となりました。

ところが前半戦の山場となったアウェイダービーで毎熊晟矢選手、登里選手が負傷するとその勢いを失ってしまいます。大事な中盤戦、後半戦では思ったような攻撃ができず、5バックで守備重視の戦い方に落ち着くまで思うような結果を残せませんでした。

試合の中ではリードしたとき、されたとき、交代策が後手に回るときがあります。早めにフレッシュな選手が投入されていたら違う結果になっていたかもという試合が多いですね。

この問題に関しては、リードしたらこの選手、点をとりたいならこの選手というパターンを作れば何とかなるものでもあるので、小菊監督自身の成長と選手発掘に期待したいです。

鳥栖でも炸裂するか?!ダービー絶対◯すマン!

それでも小菊監督を支持するサポーターが多くいたのは、負けられない一戦、ダービーで異次元の強さを発揮したからです。ルヴァンカップでは2勝2敗2分ですがリーグ戦では脅威の6勝1敗でライバルチームをとことん苦しめました。

鳥栖は来季、長崎、大分、熊本とバトルオブ九州を戦うことになります。そしてJ1復帰が叶えば因縁の九州ダービーが待っています。ライバルを叩き、乗り越えたときの開放感、達成感は表現することが難しいほど特別なものです。

試合運びやシーズンの戦い方はまだまだ成長途上という小菊監督ですが、トータルで見れば悪くない戦績です。成績が乱高下し、エレベータークラブを超えたジェットコースタークラブとまで呼ばれたセレッソで4年連続残留、ルヴァンカップ準優勝2回、ダービーでは圧倒的な結果を残しています。

彼が本来の力を発揮できれば、サガン鳥栖ファミリーをあるべき場所に戻せると信じています。

 

写真・文:牧落連

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