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桜スタジアム徹底解剖

昨年から改修工事が始まった、セレッソ大阪の新たな本拠地「桜スタジアム」。工事は順調に進んでおり、当初の予定通り2021年3月の完成に間に合いそうだ。

そこで今回は、改修前の「キンチョウスタジアム」から一体何が変わるのか?オフィシャルから発表されている情報をもとにセレサポ.net編集部が「桜スタジアム」を徹底解剖する。

(※記事の内容は2020年11月現在の情報です。)

生まれ変わったメインスタンド

桜スタジアムの座席図

最初に取り上げるのはメインスタンド。

これまでのバックスタンドを取り壊し、2階建てのスタンドを建設中だ。これからはJR高架線に近い方が、メインスタンドして生まれ変わる。

1階席の最前列はさらにピッチに近づき、これまでの「芝かぶりシート」と同じくらいの臨場感が味わえるだろう。さらに試合ごとにチケットの購入が必要だった「芝かぶりシート」と違って、年間チケットも販売が予定されているのも利用しやすいポイントだ。

2階席はかなりの急斜面。名古屋グランパスのホーム「豊田スタジアム」や、サガン鳥栖の「駅前不動産スタジアム」の2階席のように、まるで真上から試合を見下ろしているような感覚が味わえるだろう。テレビ観戦と同じ雰囲気で試合を見たい人から、選手の動きをつぶさに観察したいディープなファンまで、幅広いニーズに応えるスタンドになりそうだ。

さらに屋根も増設される。これまではメインスタンドの一部にしか屋根がなく、雨が降るとポンチョが必要だった。桜スタジアムのメインスタンドは、ほぼ全ての席が屋根で覆われる予定となっている。1層目の前列以外はどんな環境でも快適に観戦できるだろう。

一方で注意が必要なのが入場ゲート。これまでは北側のゲートから入場していたのに対して、桜スタジアムでは南側にもゲートが設けられる。どのゲートから入ればいいのか、事前にチェックしておいた方がいい。

ホームゴール裏も大幅拡大

ホームゴール裏にも、かなり手が加えられる。これまでのスタンドはそのままに、その背部に新しいスタンドを増設、収容人員はほぼ2倍の約4000席となる。

また、ACL(アジアチャンピオンズリーグ)の開催基準を満たすため、ゴール裏にも座席が設けられる。熱いサポーターが詰めかけるスタンドなのでほぼ全員が立っての応援になるだろうが、試合前やハーフタイムといった一息つきたいときには座ってゆっくり体力温存ができる。

そして、ゴール裏にもほぼすべてを覆う屋根が設けられる。ゲーフラやパイフラが濡れることはないだろうし、チャント(応援歌)を屋根に反響させるなど新しい応援スタイルが生まれることにも期待したい。

ちなみにアウェイゴール裏も改装されて収容人数が増えるものの、これまで通り比較的ピッチからも遠く、屋根もなし。容赦のないアウェイの洗礼は引き続き健在だ。

バックスタンドは座席がグレードアップ

前述の通り、キンチョウスタジアム時代のメインスタンドは、桜スタジアムではバックスタンドとして使用される。スタンド自体には手が加わらないようだが、ACLの基準を守るため座席は背もたれ付きに変更になる。

注意点はこれまで通り、直射日光。東側のスタンドは午後から日没まで日光にさらされるので、昼間の試合では紫外線ケアや体調管理が必要だ。夏場は熱中症対策も欠かせない。

騒音や芝生対策も追加実施

ホームゴール裏には当初、屋根が設置されないことになっていた。ただ、スタンドの背後には医療機関や児童養護施設、学校などがあり、屋根無しではスタジアムから漏れたサポーターの声が騒音となる可能性も指摘されていた。地域密着を目指すクラブとしては、大きなマイナスポイントになる。

計画が見直された現在は屋根と吸音板が取り付けられ、騒音はかなり抑制される見込みだ。小さなことかもしれないが、クラブの地域に対する姿勢の表れだろう。

また、アウェイゴール裏は当初、メインスタンドと同程度のスタンドを造成、その屋根には太陽光発電のパネルも取り付ける予定だった。

しかし、この構造はピッチコンディションに大きな影響を与える可能性があった。ピッチの芝生には太陽光、土、それに換気が必須。新国立競技場や味の素スタジアムなどでは、南側の屋根に太陽光を透過する素材が採用されているが、これはピッチコンディションを保つための配慮となっている。

全員で盛り上げ、最高のスタジアムに

最後に、巨大なスタジアムが決して良いスタジアムだとは限らない。桜スタジアムはJ1クラブの中では中規模のスタジアムになるが、試合観戦に十分な設備を兼ね備えている。クラブ、チーム、そしてサポーター全員で盛り立てれば、最高のスタジアムになることも夢物語ではない。

今はコロナ禍で「生きていくのもつらい」という方もいるかと思う。しかし、あと半年ほど先には、新しいスタジアムと新しいセレッソが待っている。希望を胸に、この大厄災を乗り切りろう!

文:牧落連

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