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大人気スタジアムグルメ「秘伝のからあげ」の生みの親!鶴心の親方にインタビュー

『セレサポ.net』のインタビュー企画第1弾!記念すべき初回は、ヤンマースタジアム長居の代表的なスタジアムグルメ「秘伝のからあげ」で知られる「鶴橋らーめん食堂 鶴心(以下、鶴心さん)」。
店の親方を務める山本美典(やまもとよしのり)さんに、出店当初の苦労や、からあげへのこだわり、スポンサーとしてクラブを支えながら店をきりもりする醍醐味についてお話を伺いました。

週3で練習場に!「売上UPのヒントはサポーターの皆さんからいただきました。」

―スタジアムでからあげを販売するようになったきっかけを教えてください。

もともと僕の前の勤め先がスタジアムで店を出していたのがきっかけです。

2010年に独立して自分の店を持ったあとも、セレッソが好きだったのでまたスタジアムでやりたいなと思い、2011年から出店し始めました。

今年でちょうど10年目になるんですけど、最初の頃はめちゃくちゃ苦労しましたね。

―と、いうと?


昔はお客さんに商品をスムーズに提供することを第一に考えていたので、今みたいな揚げたてを販売するようなスタイルではなくてあらかじめ作り置きしたものを保温ケースに入れて売っていたんですけど、1年目なんかはまったく売れる気配がなかったんです。

今でこそ多くのサポーターさんに認知してもらってたくさん買っていただけるようになりましたけど、当時はどうやったら売れるんやろう?って心底悩みました。

たくさん用意してきて全然売れへんかったときはもう絶望的な気分になりますよ(笑)残った分は廃棄せなアカンので、そういうときはほんまに凹みましたね。

―それからどのようにして売上を伸ばしていったのですか?

まずは、お客様であるサポーターさんのことを理解せなアカンなって思ったんです。

それで当時、セレッソの練習場があった南津守に週3回くらいの頻度で通ってサポーターさんの知り合いを増やしていきました。

練習場に来てるサポーターさんの中にはアウェーゲームにも足を運ぶ熱心な方もいて、そういう方って全国のスタジアムグルメを見てるわけじゃないですか。「こんなグルメがあるよ。」とか「こういうのが流行ってるよ。」とか、色々とアイデアをいただけたんです。

そういった着想をもとに、揚げたてを提供する形に変えたり、からあげにかけるソースを試合ごとに変えたりして、徐々に今のスタイルが出来上がっていきました。

―サポーターからヒントをもらって改善を重ねていったんですね!

桜色をイメージした明太子マヨネーズ味の「ピンクのセレソース」も、「チームカラーのソースが欲しい。」というサポーターの方からの要望から生まれたものです。

そこから種類を増やしていって、始めは3種類ほどしかなかったレギュラーソースも今では10種類にまで増えました。

それにプラスして試合ごと限定ソースも開発しているので、これまでに作ったものをすべて合わせると100を超えると思います。

―そんなに?!すごいですね!

例えば浦和レッズ戦の場合はチームカラーをイメージした赤いトマトソースにしたり、徳島ヴォルティス戦の場合は名産のすだちのソースにしたり。

これが結構大変で、思い浮かぶときは数試合先まで思い浮かぶんですが、特に青いチームカラーのときは悩みますね。青ネギを使ったり、ブルーベリー味にしたこともあります(笑)

やっぱりお客さんを飽きさせないっていうのはすごく大切なことで、過去に作ったソースを何回も出すのではなくて常に新しいソースを生み出していきたいんです。「いつも何か変わったことやっている」っていうのが必要だと思うんですよね。

お客さんによってはスタジアムに着いて席を確保した後、すぐにからあげを買いに来てくれたりするので本当にありがたいことです。

―鶴心さんのからあげはアウェーチームのサポーターからも好評だと聞きましたが?

他サポさんから食べたいって言っていただくことも年々増えてきました。

でも、鶴心のからあげはホームゴール裏側で販売してるので、アウェーのサポーターさんが来れない場所なんですよ。そこで昨シーズンに考案したのが「密輸パック」です。

セレッソサポーターの知り合いに頼んで、このパックに入れてアウェースタンドまで運んでもらうというものです。特注で作った「密輸品」っていうハンコを押したりして、遊び心を入れています。

“セレッソファミリー”だからこそ心のこもった料理が作れるんです

―鶴心さんはスタジアムから南に3キロほどの我孫子駅の近くに『鶴橋らーめん食堂鶴心』という店舗も構えてらっしゃいます。サッカーファンも多く訪れると聞きましたが?

試合のあるないに関わらず、多くのサポーターさんにご来店いただいています。

セレッソ好きの方や、スタジアムでからあげを食べたことのある方が来てくれるので、最初から距離感が近く感じるのがいいですよね。

店内に飾られているユニフォームやグッズ。ほとんどがサポーターからいただいた物だという。

―どの料理もおいしいとサポーターの皆さんから好評ですよね。

知ってる人が来るといつも以上に心のこもった料理ができるというか。例えば、誰でもそうだと思うんですけど、家族だとか恋人だとか好きな人に対して作る物って自然と心がこもるじゃないですか。

プロとして料理を作ってるので、もちろん一般のお客さんにも全身全霊をかけて一生懸命美味しい物を提供するんですけど、セレッソが好きな人、セレッソファミリーはやっぱり特別ですよね。「この人たちにおいしいと思ってもらうにはどうしたらいいかな?もうひとひねりするには何をしたらいいかな?」って考える原動力になる。

そういう環境で料理を作れるというのは本当に恵まれてるなぁって思いますし、これからもお客さんにもっともっと満足してもらえるように、こだわりを持ってやっていかなアカンなって思っています。

この喜びを他の飲食店や企業さんにも味わってもらいたい

―これからやってみたいことはありますか?

そうですね、やっぱりスポンサーや応援店舗ならではの取り組みがもっとできればいいなと思います。業種の違うスポンサーさん同士でコラボするとか、相乗効果をドンドン生み出せるようなことをしていけたらと思うし、そういった企画をクラブには期待したいですね。

―これまでに他のスポンサーさんとコラボしたことは?

近いところでいうと、昨年、ニッポンハムさんのブランド鶏肉「桜姫(さくらひめ)」を使ったからあげを作ってスタジアムで販売しました。

通常価格の500円では赤字になるくらいの高級品を提供いただきました。すごく美味しいからあげができて色々な方に注目していただけて、鶴心にとってもニッポンハムさんにとっても良い結果に繋がったんじゃないかなって思います。

また今後もニッポンハムさんの冠試合で継続してやっていけたら嬉しいですね。

―改めて、セレッソと関わりを持ちながらお店を経営する醍醐味は何でしょうか?

「セレッソ大阪」というものが中心にあって、お客さんとセレッソの話で盛り上がりながら、成長させてもらいながら商売をやらせていただく。趣味であり、仕事であり、両方兼ね合わせた中でこれだけ楽しめて毎日幸せだなぁと思えることってなかなかないと思うので、本当にありがたいなと感じます。

売れるまでは苦労もあったけれど、今ではたくさんの方々がひいきにしてくださるようになってウチの料理を食べながらセレッソ談義に花を咲かせている。

そんな姿を見てると、このクラブに関わらせてもらえて本当に良かったなって感じるし、この喜びを他の飲食店や企業さんにも味わってほしいなぁって心から思いますね。

 

鶴心の山本親方、お忙しい中、取材にご協力いただきありがとうございました!

秘伝のからあげ鶴心 公式Twitter
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