おはよう、こんにちは、こんばんは、セレサポ.netライターの牧落連(まきおちれん)です。
開幕までもう半月ほどしかないんですね、時が経つのは早いものです。いきなりの金曜日開催、いきなりのダービーということで注目度も上がり、チケット争奪戦はこれまで以上だったようです。
これだけ価値が高まってくるといろんなことが起こります。北大阪急行の延伸で北摂にも馴染みのある大阪メトロ御堂筋線ではお隣さんの広告ジャックが起き、セレッソでも練習試合の内容をSNSに書き込んだサポーターが炎上しました。
このあたりまでは「ああ、いつものダービーだなあ」と生暖かい目で見ていられたのですが、今回はこれ以上にヤバい事態が起きていたのでまとめてみます。
ダイナミックプライシングで爆上がりしたチケット!それでも完売
ダービーでまず大変なのは、チケットの確保です。パナソニックスタジアム吹田は最大39,694人という球技専用では関西最大の収容人数を誇りますが、それでもダービーが見たいというセレサポ、ガンバサポ全員を飲み込むことはできません。
厄介なのは「ダイナミックプライシング」という仕組み。注目度の低い試合はリーズナブルな価格で観戦できる一方で、今回のようなビッグマッチだと価格は高騰します。結果、多くのサポーターが割高なチケットを大枚はたいて購入することになりました。
例えば、ビジター自由席は上層スタンドのサイドという本来最低価格で販売される席種なのですが、それでもこの記事を書いている時点では6,700円というなかなかな価格設定がなされています。これでも一番安い座席だというから驚きです(現在のチケット価格はこちら)
毎回思うんですがダービーで一番得するのは、年間シートを買っているホーム側のサポーターってことなんですよね。ヨドコウ桜スタジアム開催のダービーではガンバサポがチケット争奪戦で四苦八苦しています。運良くゴール裏がとれても屋根はないし、試合も観づらいし、セレサポの方が恵まれていると思いましょうか。
まだまだやる気の転売ヤー!正規価格との逆転現象も
誰しもがチケット獲得に血眼になる大きな試合、そのたびにやってくる厄介な人たち、それが転売ヤーです。興味もない試合のチケットをかすめ取っては、「突然行けなくなりました」とか書いて転売サイトに高額出品します。いや、だったらJリーグチケットでリセールに出しなさいよ。
ところが今回は珍現象が起きています。さきほどダイナミックプライシングの話をしましたけれど、転売ヤーたちは転売のために早めにチケットを買い占めようとします。その時点では価格はそれほど高額ではなかったんですね。
ダイナミックプライジングによるチケット価格高騰は転売ヤーたちの想像を上回ったようで、一部の席種では正規の価格より転売ヤーが出品している価格の方が安いというわけがわからない事態になっています。
ただし!
転売を確認できた席番号については、事前に当該チケットを無効(入場不可)とする可能性がございます。また、転売で購入されたチケットでのご入場が発覚した場合、スタジアムからご退場いただく可能性がございます。その際のチケット代金等は一切保証いたしません。
主催者側はしっかりと対策を講じるようです。不正なルートでチケットを購入するのは絶対にやめましょうね!
要注意!詐欺アカウント複数発生中
で、次が最近になって目立ってきた流れなんですが、これは本当にタチが悪いです。名付けるなら「チケット譲ります詐欺」。
手口としてはチケットが買えずにX(旧Twitter)などのSNSに「どなたかお譲りいただけませんか?」と投稿したアカウントに「譲ります」とDMを送り、電子決済で先払いを迫ります。そして、言われるがままに振り込むとアカウントが削除されて連絡が取れなくなるという流れです。
これ、SNSと電子決済の画面スクショして弁護士さんに頼んで情報開示請求をすれば2か月くらいで相手を特定して示談か民事裁判で勝てるんですけど、そんなことをしても観たい試合が観られなくなったことに変わりはないんですよね。
弁護士さんに依頼すると結構なお金もかかりますし、いやらしいところを突いてくる詐欺です。くれぐれも皆さん、気をつけてください。
まとめ
ダービーの価値が高くなるのはセレッソサポーターとしてとても嬉しいことです。しかし、価値が上がればこれまでなかったトラブルが増えてくるのもよくあることで、このあたりはコツコツと通報したりサポーター間で情報共有したりして対策していきたいですね。
大阪ダービーをこれからも日本一のダービーと言えるように、試合前は呉越同舟、桜色も青と黒も団結して転売ヤーや詐欺アカウントをボッコボコにしていきましょう!
写真・文:牧落連