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【コラム】2025セレッソ大阪の戦力・戦術チェック #cerezo

おはよう、こんにちは、こんばんは、セレサポ.netライターの牧落連(まきおちれん)です。

今年初めての更新は2025シーズンのセレッソ大阪、その戦力分析とシーズン序盤の展望を書いていきたいと思います。どうかよろしく!

【キーパー編】キム・ジンヒョンの後継者は育つのか?

ゴールキーパー(ゴールプレイヤー?)ですが、スターティングメンバーはキム・ジンヒョン選手で間違いはないでしょう。セレッソ一筋17シーズン目、J1、J2、J3あわせて528試合出場の大ベテランです、ヤン・ハンビン選手が鳥栖に移籍したことでその座はより不動のものとなりました。

それでも、彼の後継者を育てる努力をおこたってはならないでしょう。ジンヒョンにもしものことが起こった瞬間手詰まりになる、そんな事態は避けたいです。ルヴァンカップ、天皇杯まで全試合フル出場するのも非現実的ですよね。

町田から加入した福井光輝選手がセカンドに入るでしょうが、大卒1年目の上林豪選手にも経験を積んでほしいです。伸びしろたっぷりの若手にとってはゴールキーパーが3人しかいない今季は試合経験を積む好機ですから。

【ディフェンダー編】センターバックの最適解は?

去年序盤、快進撃を続けていたチームの歯車が狂い始めたのは守備陣に負傷者が出始めてからでした。今年は山下達也選手が引退、鳥海晃司選手が移籍し、代わって横浜F・Mから畠中槙之輔選手、横浜FCから中村拓海選手が加入しました。選手層は代わりありませんが、昨季経験を積んだ若手がどれだけ伸びるか楽しみですね。

ポイントがあるとすれば守備のかなめとなるセンターバックの2人、ベストな組み合わせは誰と誰なのかというところです。進藤亮佑選手、舩木翔選手、西尾隆矢選手、畠中選手、この4人の中から最強のペアを選び出すことが、シーズンを乗り切る試金石になります。

左サイドはベテランの登里享平選手と若手の大迫塁選手、右サイドは2年目の奥田勇斗選手と阪田澪哉選手、髙橋仁胡選手と実践経験のある戦力が揃っていますから、センターバックさえ決まれば最終ラインは文句なしと言えます。

【ミッドフィルダー編】ボランチ、右サイドは盤石、左サイドは未知数

セレッソの最大の強みはボランチ、これに異論はないでしょう。奥埜博亮選手、田中駿汰選手、香川真司選手、喜田陽選手に平野佑一選手と実力、経験ともに豊富なプレイヤーが揃っています。今年はここに松本凪生選手が復帰し、より強力になりました。

対して、両サイドはまだ煮詰まっているとは言い難いです。後述しますが、右サイドはルーカス・フェルナンデス選手、左サイドは新加入のチアゴ・アンドラーデ選手が入るでしょうが、この両翼が「ハマる」かどうかでクラブの流れが決まるかもしれません。

【フォワード編】レオ・セアラの穴を埋めるのは誰か

さて最後にフォワード陣、ここがセレッソ最大の泣き所になりそうです。昨季セレッソの全得点は43、そのうち約半分の21ゴールを奪ったレオ・セアラ選手が移籍して、純粋なセンターフォワードは新外国人のラファエル・ハットン選手とルーキーの古山兼悟選手しかいません。最前線は上門知樹選手とハットン選手、古山選手の3人、高さのあるポストプレーヤーなしでの戦いになります。

右サイドも昨季のアシスト王、ルーカス・フェルナンデス選手は盤石として、実績のある控えがいないという状態で、当面は柴山昌也選手や阪田選手が控えに回ることになりそうです。左サイドにいたっては適正のある日本人選手が大迫選手1人という有り様です。外国籍選手のチアゴ・アンドラーデ選手の爆発力に期待が集まります。

トップ下は北野颯太選手、ヴィトール・ブエノ選手、復帰した中島元彦選手と力のある選手が揃っているので、両サイドをサイドハーフの位置まで下げて4-2-3-1というのが現実的な用兵でしょうか。

得点力の低下は否めませんが、前線の選手たちがしっかりとプレスをかけ守備に貢献し続ければ、得失点差+21を生み出すことは可能です。チーム全体の守備力アップに期待ですね。

アーサー・パパスのチーム戦術は?

新監督に就任したアーサー・パパス、彼の戦術はしっかりした守備ブロックから両サイドを活かしたスピードある速攻が軸になるようです。

このサッカーを実現するためにはスピードを持ったサイドアタッカーと、偽サイドバック(攻撃時にポジションを中に絞って起点になるプレースタイル)ができるクレバーなサイドバックが不可欠です。

新外国籍選手のハットン選手、チアゴ・アンドラーデ選手はともにスピードある突破が魅力なので、監督の意向に沿った補強になります。登里選手、奥田選手もビルドアップに加わるスキルを持っているので、パパス監督の理想とするサッカーを具現化する可能性は多分にあります。

シーズンの流れを決める開幕ダービー

パパスセレッソの初陣はJ1リーグ開幕戦、敵地パナソニックスタジアム吹田での大阪ダービーです。シーズン開幕早々の大一番ですが私は好機ととらえています。

チームの連携がまだとれていない序盤、脅威になるのはフィジカルの強さ。個々のスピードやパワーが活きる余地があります。誕生したばかりのパパスセレッソと3シーズン目になるポヤトスガンバではチームの熟成度に差がありますが、その差が最も小さいのは新メンバーが馴染んでいない開幕戦なのです。

ダービーでの勝利が他の勝利より価値があることはセレッソサポーターであれば誰しもが知るところです。今年のセレッソの快進撃が始まるか、苦難が始まるかが決まるか、開幕から120分で今シーズンの流れが決まるなんてゾクゾクしませんか?

さあ、シーズンの開幕です。

 

写真・文:牧落連

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